【認知症・介護費用対策協会の日記Vol.8】

ファイナンシャルプランナーの清水真紀です。
日々お金にまつわるご相談ごとにのらせていただいております。

【日本の高齢化】

日本では高齢化が進み、
介護を理由に離職する方は、年間約10万人にのぼります。
(総務省2019就業構造基本調査)

介護者は配偶者・子・子の配偶者と、同居の家族が介護するケースが多いようです。

または近所に住んでいる家族が自分だけだったので、
介護をすることになった、などですよね。

子供が介護する場合、親への恩がありますから、近くにいるのに
介護を放棄するなんて、、
他人に頼むなんて、、と思う方は多いかもしれません。

遠くに住む子供も気持ちは同じはずですが、、

【親の介護問題の現実】

知人の経営者の方(Aさん)がお正月にご実家に帰られた時のエピソードをお話くださいました。

Aさんは中央区のとても素敵な高層マンションにお住まいで、

お子様は私立の小学校に編入するとかで教育熱心。お忙しく活躍されている50代前半の男性です^_^


関西のご実家では妹さん夫婦が介護が必要になったお母様と長年、同居。

Aさんはいきつけの料亭で用意してもらった蟹をお土産に、今年正月に久々に帰省しました。

母を囲み、皆で揃ってその蟹を食べたんですが、
いきつけの料亭で用意してもらった蟹の「カニ酢」

これが実に美味なのに、妹夫婦は妹手製のカニ酢を使う。

この特別なカニ酢で蟹を母親に食べさせたいから
「このカニ酢を使え」と妹に言ったら「カニ酢まで指図されたくない」と、

カニ酢が発端で口論となり、しまいには、

「お兄さんは家のことを何にもしてこなかったんだから、うちのことは一切口出しするな」

と言われ、険悪な正月になったそうです。

【突然やってくる介護】

介護は突然やってくる場合も多く、

となると家族でどうやって介護を乗り越えていくか、きちんと話し合えないまま始まり、

やはり近くにいる人に負担が集中します。

あわせて、兄弟姉妹で、夫婦で、収入が低いほうが介護を一手に引き受けることになるケースは

想像に難くないのではないでしょうか。

今、近くにいる家族が介護のために離職したら、その後、復職できるでしょうか?

復職できたら、以前の収入を取り戻せるでしょうか?

 

介護は、肉体的にも、精神的にも、経済的にも負担や疲労が積み重なります。

親は現役時代に、元気なうちに、
家族で本音で話し合っておくことは大切と感じます。

私は仕事で稼いでるから、
私は遠くに住んでいるから、
なんて言って見ないフリしてはいけない家族の問題です。

読んでいただきありがとうございます😊

清水真紀