【認知症・介護費用対策協会の日記Vol.3】

【お金の準備よりも大切なこと】

日々、介護が必要になったときにかかるお金について考えるセミナーを開催したり、
ご相談にのらせていただいたりしておりますが、

お金の準備よりも、大切なことに気づかされたことがあります。

私の父が要介護認定を受けたあと、重い難聴で、なかなか難しい性格の父は、
入院先でうまくコミュニケーションがとれず、
転院先でも折り合いが悪く、、在宅介護となりました。

血栓や高血糖の治療中だったため、
血糖値のコントロールもしないといけないし、
地震がきたら、父を担いで避難できないし、
排泄や移動も何もかもを、誰がどうやっていったらいいものか、絶望的な気持ちになりました。

【ケアマネージャーさんとの出逢い】

そんな中、病院の紹介で自宅にケアマネージャーさんが来てくださいました。

父は耳がかなり聴こえにくいので、私と母で対応しようと思っていたら、

男性の高橋さんというケアマネージャーさんは、ご本人とお話させてくださいと
難聴で耳がほとんど聞こえない父に顔を近づけて、大きな声で話しかけてくださいました。

そして父本人に、
今どういう気持ちなのかや、
不安なことや、この先どうしたいのか
ひたすら聴いてくださいました。

【父の本当の想い】

父は転院先の病院に憤るところがたくさんありましたが、
病院ともめてしまったことで在宅介護になってしまい、家族に負担をかけていることを申し訳なく思い、
在宅ではリハビリができなくなる不安があることを高橋さんに思い切り話していました。

父は介護でかかるお金のこともとても心配していました。

私たち家族は、父の本音を、
ケアマネージャーの高橋さんが、
じっくりと父の話に耳を傾けてくれた
おかげで、知ることができました。

ケアマネージャー高橋さんは、父が要介護3と認定されたので、
月3万円ほどの負担で、通院のリハビリや訪問看護やデイサービスが受けられること
髙橋さんが中心となって、地域全体で父の支援をしていくことを話てくださいました。

父はたくさんの文句も聴いてもらえて、
国の制度で自宅で暮らしてリハビリもできることがわかり少し安心した様子でした。

【大切な気づき】

たとえ相手の耳が聞こえなくても、
人は人と心を通わせたいとき、
全身全霊で耳を傾ければ、
本当の気持ちに寄り添うことができる。ケアマネージャー高橋さんと出会い、
そんな大切なことに気がつかされました!身近な人にほど、できてないかもしれないですね。 

読んでいただきありがとうございます😊

清水真紀